茶道体験

「日本の伝統文化理解教育」のひとつとして、杉並和泉学園の全児童・生徒が茶道を体験しています。クラス毎に1時限を使用して行っています。今回は12/5、3年生の茶道体験を取材してきました。

昨年度も全児童・生徒が茶道体験をしましたので、3年生は2回目の体験になります。前回は客人としてお茶を頂くだけでしたが、今回は亭主と客人の両方を経験しました。


教えていただくのは、裏千家正教授の笠松恵美子先生(中央)、同じく裏千家正教授の影山純子先生(左)、そしていつもは荒川美紀先生(裏千家茶名)ですが今回はピンチヒッターで影山先生の娘のさわこ先生(右)の3名です。できるだけ茶室に近づけるため、季節に合わせた掛物と花入れも飾っています。


入り口でまずは部屋への入り方を教えてもらいます。


続いて立ち方、座り方、正座の姿勢、お辞儀の仕方、正座からの立ちあがり方を教えてもらいました。


綺麗にすっと座ったり立ったりする方法(是非子どもに教えてもらってください)、手を畳についたりしてはダメなんです。天井から吊るされている感じで背筋を伸ばして正座をします。正座をした時の手の置き方も習います。

次に、1 グループ10 人で亭主と客人に分かれて先生方から教えていただきます。

お菓子の取り方、お手前の仕方、お茶のいただき方、すべてに共通するのが挨拶です。
「お先に」「お菓子をどうぞ」「頂戴します」など言葉とともにお辞儀をするだけでなく、菓子器や茶碗を掲げて無言で感謝をする。先生からは「自分が挨拶したと思っても、相手に伝わっていなければ挨拶したことになりません。相手と気持ちを合わせて挨拶しましょう」また、「お茶のお手前や作法は忘れてしまうかもしれませんが、お茶を通して学んだ感謝や相手を思いやる気持ちは忘れないでください。」と、私たちも心掛けなければいけない大切なことを教えていただきました。

子どもたちからは、「難しかったけど、美味しかった」「去年は苦かったけど今年は苦くなかった」「自分で点てたお茶を自分で飲んでみたい」などの感想が寄せられました。先生方からは、「2回目に亭主になる人は1回目の説明をきちんと聞いていたので、細かく説明しなくても出来ていました。」「お友達に教えてあげていて、とても良かったと思います」「聞く態度が立派だった」とおほめの言葉を頂きました。

支援本部は、事前に講師の手配・お茶道具の準備・菓子やお抹茶の手配をします。また、当日は講師の先生方と7:30 に集合して、畳の雑巾がけをし、お茶椀や茶筅をすべて洗い、授業で使用する分のお抹茶を粉ふるいにかけるなどの準備をします。授業の間は半東(お茶椀や茶筅を洗ったり、お菓子やお湯の用意など)の役割などお手伝いしました。