小笠原に行ってきました。
平成25年8月1日(木)曇り時々雨
7月23日(火)から28日(日)まで、5泊6日の小笠原自然体験交流に行ってきました。これは、区の次世代育成基金による事業で、区立中学校23校及び私立5校の代表生徒28名が参加し、本校からは玉宮さんが代表として、碓井先生とユイ校長が引率者として参加しました。
杉並区の天気がはっきりしない中、同じ東京小笠原父島は、全行程でほとんど雨に降られることなく、よい天気でした。皆さんのご支援と、玉宮さん、碓井先生そしてユイ校長の日頃の行いが天候に表れた?ものと感激しております。
さて、よかったことの第1は、小笠原の海がとてもきれいだったことです。どこまでも澄んでいて、深いところはボニンブルーと呼ばれる紺碧の海でした。第2は、水中でイルカの泳ぐ見られたことです。、水温が23℃と低かったのですが、生徒は2回シュノーケリングを楽しみました。第3は、様々な動植物を見られたことです。小笠原オオコウモリ(天然記念物)、産卵のために浜に上がってきたアオウミガメ、アカガシラカラスバト(天然記念物:ユイ校長は見られませんでした)、マルハチ(シダ植物:固有種)、オカヤドカリ(天然記念物)、外来種であるグリーンアノール(緑色のトカゲ)、ノヤギ(野生のヤギ)などを間近に見ることができました。このうち、グリーンアノールは、小笠原固有の昆虫を食べるため、ノヤギは固有の植物を食べてしまうため、駆除しているそうです。オオコウモリは、父島や母島など全世界で400頭、そのうち父島に250頭がいるそうです。また、アカガシラカラスバトは、保護環境が整ってきたため、かつて40羽だったのが、現在100羽ぐらいに増えたそうです。
そして、もっとも印象に残ったのは、自然環境を守るための小笠原の努力です。ゴミを捨てない、ゴミがあったら拾う。特にビニール袋は、カメやイルカ等が、餌と間違えて食べてしまいそれがもとで死んでしまうこともあります。アカガシラカラスバトを守るサンクチュアリーでは、入る前に靴の裏の土をとり、靴の裏に食酢を噴射して外来プラナリア(カタツムリなどを食べてしまう小さなヒルのような動物)の卵を駆除し、衣服に粘着ローラをかけて種子を取り除きます。
このような努力をして世界自然遺産は守られています。小笠原父島までは、竹芝桟橋から船で25時間半かかります。年間の観光客は約3万人だそうです。世界自然遺産に指定されて1.7倍に増えたそうですが、私はそのくらいなのかと思いました。父島までのアクセスはけっしてよいとは言えませんが、3万人という人数も自然を守る一因になっているのではないでしょうか。
ボニンブルーの海、また行ってみたいと思いました。