4年生 遠足 高尾山

4年生 遠足 高尾山

東門のユリノキはすっかり葉を落とし、冬の装いになりました。

いつもの登校時間よりも少し早い7時半

晩秋の朝日に照らされ、長い影を伸ばす子ども達。
初めこそ雑多なその影は、やがて列を組み、しだいに隊を成してゆきます。

健康観察カード提出・各自手洗いを済ませて整列です。

きょうは4年生 高尾山 遠足です。
9日の雨天延期から半月が経ちました。 その間に、スポーツフェスティバルがありました。秋の深まりは急ぎ足です。
紅く染まった山々は 待ってくれているだろうか。

明大和泉キャンパス脇の イチョウ達は、まだ少し青みがかっています。

高尾山へ

高尾山口駅までの移動は、 バスでひとっ飛びではありません。
きょうは団体行動での電車利用になります。

まさに、 ラッシュの 真っ只中。

通勤通学の利用客で溢れる明大前駅に果敢に挑みます。 もう他人の目が解りはじめる年頃です。 優しげに微笑んでくれる人ばかりではありません。 疎ましげにみるサラリーマン あからさまに舌打ちする高校生 話しかけてくるお年寄り いろんな大人がいます、いろいろな友達がいるように。

これも立派な校外学習の一環

調布駅まではギュウギュウ詰め、 府中駅・聖蹟桜ヶ丘駅と少しずつ空いていきます。
北見駅で乗り換えた時はほぼ貸し切り状態。
到着した高尾山口駅。

朝、頑張ってきたので、 団体客の中では一番乗りっぽいゾ
トイレもスムーズに済ませられました。

登山開始

さあ、いよいよ登山開始です。
先ずは駅舎脇から登山コース1へ向かいます。薬王院を通るコースです。

世界一位の登山者数を誇る高尾山。 東京都とは思えない豊かな自然とともに、 山全体が信仰の対象になっていて、 訪れる者達は厳かな気持ちに包まれます。

山頂到着

山頂到着。 真っ赤に色づいた木々達が、迎えてくれます。

雲ひとつない澄んだ秋空。
都内のビル群から垣間見える富士山とは、ひと味もふた味も違う美しさに 心を打たれます。

他の様々な団体に多くの一般登山者が加わり、 山頂は大盛り上がりです。

頑張って登ってきたから、お弁当がまた一段と格別です。
山頂は混み合っているので、間隔を空けるのが大変です。 せめて向かい合わせにならず静かに食べます。
さすがは4年生だけあって、お菓子を食べたあとも、ゴミが全然残されていませんでした。 みんなルールやマナーがきちんと身に付いています。

ケーブルカーで下山

食後は休憩もそこそこに下山開始です。 お遊びタイムがある遠足は3年生まで。 山道やケーブルカーが混まないうちに、出発します。

下山はケーブルカーを利用しました。大盛り上がりです。
アトラクション代わりになっただけ。車窓の紅葉が見事でした。
登りがキツくてなかなか景色を楽しめなかった子ども達も、 思う存分、名残の秋を楽しみました。

最後に登山口、清滝駅前広場で記念撮影です。
心地よい疲労感で穏やかな笑顔が自然と溢れます。
みんな頑張りました。お疲れ様でした。

みんな頑張りました。お疲れ様でした。
次に来るときは、いつだろう。
そして、誰と一緒だろう。

学園に戻り、その日の最後のミーティングで、 学園長先生がおっしゃっていました。

コロナ禍においての制限された行動・コミュニケーションは、確実に子ども達の体験不足を生み出してしまった。

その多くの 子ども達の中でも、とくに顕著に現れているのは、今の4年生を中心としたこの世代である。

私たち大人はこの事をしかと 心に留め、彼らの成長に寄り添い、見届けなければならない。