3年生 取水施設見学
12/3(火)午後、善福寺川取水施設の見学に付き添いました。現地までは徒歩で約40分。
なかなかの距離で、四つ角や信号を渡る際に交通整理するなど安全に気を配りました。
神田川にも取水施設がありますが、見学できるのは善福寺川の取水施設だけです。
ポスターになりそうな青空を背景に、善福寺川取水施設と善福寺川の流入口と移動中の児童たちが撮れました。
まずは環七地下調節池ができる以前の洪水被害の様子等をまとめたビデオを観ました。
川から水が溢れ、道までもが川のようになっていく様子は、2005年に浸水した和泉小を思い出すとともに、杉並区の他の地域でも洪水が起きていたのだと認識を新たにしました。
余談ですが、2005年(平成17年)夏休み明けすぐの9月4日から翌5日にかけて、東京都23区西部を中心に「南関東局地豪雨」や「杉並豪雨」とも呼ばれる局地的な豪雨が発生しました。台風14号の影響です。
神田川とその支流流域が局地的豪雨に見舞われ、杉並区下井草では、4日 21時50分までの1時間で112mm、総雨量 263mm の降水量を観測。
工事中だった環七地下調整池を稼働させ 240,000トンを取水、約1時間で満杯となったそうです。
和泉小も校舎の1階が浸水し、電源盤も使用不能になりました。
校門の前や教室にまで鯉がいてビックリ、校庭のウサギ小屋ではニワトリは枝に上って難を逃れましたが、ウサギは溺れてしまいました。
その後の2008年3月、環七地下調整池すべてが完成し現在は 540,000トンの水が貯められるようになりました。
次に模型でこの施設の説明を聞きました。
さらに、2階にある指令室も見学。
モニターには神田川・善福寺川・妙正寺川の様子が映し出されています。
3つの川の取水口の操作は、この指令室で行います。
川の取水口を開けるタイミングはとても難しいそう。早く開けて水が溜まってしまうと洪水に
なってしまうし、タイミングが遅くても洪水になります。一度水が溜まってしまうと排水には
1週間程度かかるので、どの程度雨が降り続くかも考慮しなければなりません。
そして次は、いよいよ地下43mにあるトンネルの見学です。
約500段の階段を下りていきます。
トンネル内に入ると
取水口からトンネルに流れ込む縦穴がありました。
縦穴から内径6mの地下トンネルを100mほど進むと内径12mの地下貯水池です。
途中、済美小の児童が描いた絵がありました。
12mの地下トンネルに到着。
ここで職員の方が「照明を消してみましょう」と。文字道理の真っ暗闇に子どもたちは
「キャーキャー」「怖い」と大騒ぎでした。
最後にクラス写真を撮って終了。
来た道を戻りました。