3学期の始業式がありました。

1月8日(水)曇りのち雨

今日は3学期の始業式でした。今年は暦の上では長い冬休みでした。早く学校が始まってほしいと思っていた生徒が3名いました。

平成26年<甲午(きのえうま、こうご)>を迎えました。丙午(ひのえうま)でなくてよかったです。丙午は赤ちゃんの誕生が少なくなりますから。

保護者や地域の皆様には、健やかに新年を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。本年も、生徒一人ひとりが良さを伸ばしあまりよくないところを改め、自信と誇りをもって生活・学習できるよう、教職員一同が努力してまいります。よろしくお願いいたします。

さて、今年は午(うま)年です。「うま」は駆けることから、幸運が「駆け」込むや、その読みから、「うま」くいく、などと縁起がいい動物です。「駆け」て「うまく」いく、皆さんにとってそういう年になればと願っております。そこで、夢に向かって「駆け」ている人の話を一つ紹介したいと思います。

昨年の9月にIOCは総会で、2020年のオリンピック・パラリンピックを東京で開催することを決定しました。東京招致のための最終プレゼンテーションのトップバッターとして佐藤さんは、感動的なスピーチをしました。それが評価委員の方々の心に響いたため、招致につながったのではないかと言われています。

佐藤さんとは、走り幅跳びで04年アテネ、08年北京、12年ロンドン大会のパラリンピックに出場した佐藤真海(まみ)選手のことです。佐藤さんは、大学時代に骨肉腫を発症し、20歳のときに右足膝下を切断して義足生活になりました。大学3年だった03年1月から陸上競技を再開しました。2013年5月にブラジルで開催された大会で5メートル2センチの日本記録を樹立しました。佐藤さんは、宮城県気仙沼市の生まれで、ここは東日本大震災の被災地でも津波の被害が大きく、実家を失ってしまっているそうです。

佐藤さんはスピーチの中で次のように語っています。「私は目標を決め、それを越えることに喜びを感じ、新しい自信が生まれました。そして何より、私にとって大切なのは…私が持っているものであって、私が失ったものではないということを学びました。」と。また、取材のインタビューで「自分にはちょっとハードルが高いけれど、やってみよう」という思いで日々を送っていると述べ、「夢は続く」という言葉を色紙に書いています。そして、「招致の夢はかないましたが、ここからが新たなスタートです。これまでの私の人生がそうだったように、夢に終わりはありません。震災からの復興やバリアフリー化の推進なども含めて、東京で半世紀ぶりに行われるスポーツの祭典が、たくさんの願いをかなえる大会となるように。私も夢の続きを追い求めていきたいと考えています。」

夢や目標に向かって進んでいく。自分とって少し高い目標を目指していく。高すぎず低すぎずが重要だと思います。夢を実現し、また新たな夢に向かって駆ける。夢は続く。いい言葉です。

さて、今年の新聞各紙の社説はどれもグッとくるものがなかったように感じました。社説ではありませんが、朝日新聞が、元旦1面トップから、「教育2014 世界は 日本は」という記事を組んでいたのにはびっくりしました。この特集は、1面ではなくなりましたが現在も続いています。グローバル化、ICT、公設民営学校、地域との連携、塾の活用など様々な取組が紹介されています。地域との連携に関しては、本校もかなりのところまで進んでいるのではないかと感じました。土曜日の自学自習教室「和泉手習い塾」、英検や漢検、小学生対象の和泉ラグビースクールなど学校支援本部のお力で、実施することができています。まことにお世話になり、ありがとうございます。心より感謝申し上げます。