狂言教室がありました。
10月31日(水) 晴れ時々曇り
10月26日(金)に、2年生の狂言教室を実施しました。杉並能楽堂で、人間国宝、杉並区名誉区民の山本東次郎先生をはじめとする大蔵流山本会の方々による狂言を鑑賞し、東次郎先生から狂言についてのお話をうかがったり、山本会の方から舞台指導を受けたりしました。
演目は、「柿山伏」と「末広がり」でした。柿を盗み食いした山伏が、カラスやサルのまねをしたりするところ等で、笑い声が聞こえていました。
山本東次郎先生のお話を、とても面白く聞かせていただきました。勉強になりました。印象に残っているのは、「狂言は言葉をゆっくり話す。それは、言葉には魂があるので心の中で言葉を育て、一番適切な言葉を選ぶからである。狂言では、暴力シーンを醜い、恥ずかしいシーンとしてとらえている。なぜならば、人間は本来尊重し合うものであるからである。たしなみのある人は、いいものが壊れたり、暴力が行われたりするのは、いやなものと感じる。そこで、末広がりでは、相手から3メートル離れたところで、足を踏み鳴らすことなどで、相手を蹴るという暴力を表現している。」などです。奥の深いお話でした。
山本会の皆様、この会の運営に協力してくださった地域の方々に感謝申しあげます。ありがとうございました。