命の大切さを学ぶ教室がありました。
平成24年9月26日(水)晴れ
9月15日(土)に道徳授業地区公開講座がありました。2時間目に各学年の道徳授業が実施されました。1年生は、資料「葉鶏頭の季節」という資料を読み男女の尊重について、2年生は、「あなたの夢は何ですか?」という資料を読み人間理解と生きる喜びについて、3年生は「道はいつも開かれている」という詩を読みよりよい生き方の追及について学びました。
その後、体育館で「命の大切さについて学ぶ教室」を行いました。講師は被害者支援都民センター自助グループの佐藤清志様です。大切な大切なお嬢様が、6歳のときに交通事故で亡くなりました。以下に特に印象深く心に刻まれたことを掲載します。
・娘は青信号を自転車で渡っていて大型車に踏みつぶされた。頭も踏みつぶされ、かわいかった顔もなくなってしまった。握った手の感触で娘であると確認できた。交通事故ではない、交通事件である。
・事件後人の死に近づけなかったが、親戚の穏やかな死顔を見て、考えが変わった。犯罪による死は人としての最期であるとうあ言えないのではないか。
・人にもクルマにも優しい信号システムとして、「歩車分離信号」の設置運動を進め、実現した。
・子どもが絡む道路交通被害では、全て子ども(弱者)が被害者であり、大人(強者)が加害者である。
最後に、2001年のアメリカの同時多発テロで亡くなられた方への思いとも言われている「最後だとわかっていたら」という詩を読まれました。とても感動的な内容でしたので、以下にほぼ全文を紹介します。
最後だとわかっていたら 訳:佐川睦 サンクチュアリ出版より
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう
・・・中略・・・
あなたは言わなくても 分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして私達は 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも
約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのか
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと
だから 今日 あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
今日を後悔しない! そう強く思いました。佐藤様ありがとうございました。
この企画を進めてくださった警視庁高井戸警察署及び警視庁犯罪被害者支援室の皆様に感謝申し上げます。